2020/03/24 11:14
興味深い一文を目にしました。
※クリックするとその文章へ飛びます。

テレビでも放送されてたらしいですね。ちなみにSARSもコロナウイルスの一種です。
「今回の新型コロナ件も、こういった経路で感染する可能性があるのではないか?」とのことです。
なぜこんなことが起きるのでしょうか?日本でも起こりうる可能性はあるのでしょうか?気になったので調べてみました。
原因は水蒸気の逆流??
SARSのときは、上層階のウイルスに感染した人の排便や排水が排水管を通って下へ流れる際、他の階の排水管も汚染されてしまい、それが逆流して各部屋へ広がってしまった。その結果、集団感染に繋がったと発表されています。
逆流!?なんでそんなことになるの!?って話なのですが、原因はいくつかあるようです。
①排水管の封水(排水トラップの水)がなくなってしまい、そこから逆流する。
②室内が負圧になり、封水を吸い上げ、悪臭などと共に逆流する。
③排水管の破損。
④ライトコートからの飛沫。
⑤害虫の侵入。
こういったことが原因になる可能性が高いようなので、1つずつ詳しく見ていこうと思います。
①排水管の封水が乾燥してしまい起こる逆流
通常、排水口の下はU字管やS字管と呼ばれるような構造になっていて、そこに水が溜まっています。それを封水(水封、排水トラップ)と言います。

なぜこのような水が溜まっているのかと言うと、害虫の侵入や悪臭の逆流を防ぐためです。
しかし、この封水が乾燥してしまう場合があります。
・長期間家を空けたりして、排水が無くて乾燥してしまう。
・(②と関係していくるのですが)家の中が負圧になることによって、封水を吸い上げてしまう。
など、原因は複数あるようです。水がなくなってしまうことによって空気が逆流してきた場合、ウイルスや菌が排水管から入ってきてしまうということが起こるようです。
②家の中が負圧になることによる逆流
負圧とはなんでしょうか?
“屋外に比べて室内の気圧が低いこと。圧力は高いところから低いところへと移動し同じ気圧になろうとする性質がある。”
難しい、、、
つまりどういったことが原因でどういう現象が起こるのか、ということを考えていきましょう。
第三種換気方式という換気方法を採用している住宅などが負圧になりがちなようですが、わかりやすい例で言うと、給気口を閉めて密閉した状態を作り、換気扇などを回して空気を排気した場合。
他にわかりやすい例が思いつかず、見つかりませんでした。紙パックのジュースをストローで吸った場合、紙パックが凹むという例が一番わかりやすく近いかなと思いましたが、厳密には負圧とは違うようです。
ただ、そうして外に空気が出され続けると、別のところから空気を取り込んで均衡を保とうとするため、排水口からの逆流が起こってしまうということです。
よく、家のドアや窓が固くて空きにくいということがありますが、それも負圧による現象です。
③排水管の破損
もしも排水管が破損して水漏れが発生していたとしたら、そしてその排水管が汚染されていたとしたら。
水漏れと共にウイルスや菌が広がってしまう可能性はあるかと思います。

④ライトコートからの飛沫
③と少し関係していると言いますか、近い例ですが、SARSの集団感染が起こった建物では、トイレの排水管の圧を調節する空気管が破損していたそうです。
汚染された排便、排水がその空気管へ飛び散り、破損部から漏れ、空気管が通っていた建物の吹き抜け(ライトコート)から煙突効果などでウイルスが上昇し、上層階へと蔓延してしまった可能性があるとのことです。
⑤害虫の侵入
SARSコロナウイルスが蔓延した際、ネズミやゴキブリなどの害虫からもウイルスが検出されたそうです。こういった害虫の侵入によって、物理的にウイルスが運ばれてきてしまう可能性もあります。
この例は、集団感染に発展する可能性は少ないかもしれませんが、個人としては気を付けないといけない1つだと思います。
そして害虫の侵入経路になり得る1つが排水管です。
ちなみに、封水(排水トラップの水)があれば絶対に害虫は排水管から侵入できないのか?という疑問もありますが、ゴキブリ(クロゴキブリやチャバネゴキブリ)は水の中も足場が良ければ歩いてこれるとの事例もあるようです。
つまり排水管が汚れていたりすれば、封水があっても侵入してくる可能性があるということです。
私個人も、実際に水の中を歩くゴキブリは見たことはありませんが、排水管内の汚れをエサに管内に住み着くゴキブリは何度か業者の方などから見せてもらったことがあります。
ゴキブリの侵入経路は排水管だけではありませんが、排水管にも注意が必要と考えられます。
他にも可能性を考えればたくさんあるかもしれませんが、排水管から感染に繋がる可能性が高いのは上記のことからかと思います。
排水管からの感染を防ぐ方法は?
では、私たちはどのようなことに気を付けていかないといけないのでしょうか。
1,負圧を防ぐ
負圧は封水切れを起こしたり、空気を逆流させたりする原因になり得るため対策する必要がありそうです。
そうは言っても、住宅の換気システムを替えるというのは現実的ではないため、換気扇を回したり、換気設備を使用する際には、窓を開けたりなど、空気を十分に取り込む状態で行う方が良いです。
2,封水切れを防ぐ(排水トラップの水切れを防ぐ)
封水が切れると排水の逆流や害虫の侵入などの可能性が高くなります。そのため、封水切れを防ぐ必要があります。
ただ、水が無くなっているかどうかはなかなかわかりません。
そのため、方法としては
・小まめに水を流す。
・臭いが気になったら水を流す。
等が必要なのかなと思います。
3,排水管の劣化、破損に注意する。
排水管が破損していて、水漏れなどを起こしているようであれば感染の拡大以前に、漏水が広がるため、早急に修繕が必要です。
その前にまずは劣化や破損を未然に防いでいくということも必要です。
劣化は、年数が経ってくればある程度は仕方ないかもしれませんが、強い薬剤の使用を減らす・やめることで劣化の抑制につながります。
また、排水管の詰まりも劣化や破損につながるため注意が必要です。
4,害虫の侵入を防止する
害虫の侵入は排水管だけの問題ではないですが、排水管内のヌメリ汚れなどはゴキブリなど害虫のエサや住み家になりやすいため、それを無くすだけでも害虫が寄ってきにくい環境はつくれるはずです。
また何か情報があれば追記等させていただきます。あまりコロナウイルスの件で過剰に反応し過ぎるのは良くないかもしれません。SNSの発達などで風評被害なども多く、過剰に反応し過ぎる人がいて困っている人がいるのも事実だと思います。
なので、誰かを責めたりすることはよくないかもしれませんが、個々で感染を未然に防ぐための対策はしておくに越したことはありません。
何か少しでもお役に立てれば幸いです。
※ここ最近、「新型コロナウイルスが水道水に混ざっている」「排水管が新型コロナウイルスで汚染されている」などの根拠のない勧誘や電話があるようです。
今回書いた事例も、日本の環境ではなかなか起こりにくいことですし、普段からこまめに掃除をしたり、最低限のケアをしておけば防げるものがほとんどです。
ましてや水道水(上水管)は塩素消毒されており、汚染されている可能性は排水管以上に低いです。
冷静に判断して、悪質なセールスには注意していきたいものです。